慢性疾患について

 

 慢性疾患は怪我や風邪のように完治するものではなく、長く付き合っていく病気となります。 
 そのため、きちんとコントロールできているか定期的に確認することが大切です。
 定期的に受診して頂き、医師とコミュニケーションを取りながら血液検査等の細かなデータを治療に反映させ、適切なコントロールを行うことが重要となります。
 例えば重度の糖尿病を放置しておくと腎臓疾患になり人工透析治療が必要となってしまう場合がありますが、糖尿病と診断された時点で適切なコントロールができていれば、透析治療には至らなかっただろうというケースも少なくありません。
 慢性疾患は医師の適切な指導と投薬管理により、病気を悪化させないことが何よりも重要なのです。



 

 糖尿病は自分ではなかなか気付くことができない病気です。
 腎臓や心臓の病気が判明した後、かなり悪化した糖尿病であることが分かる場合もあるのですが、健康診断を受診することで気付く事ができる病気でもあります。
 血糖値やHbA1cといった数値があるのですが、これらの数値の異常を見逃さないことが大切です。
 糖尿病の治療というと『インスリン注射』を思い浮かべる方も多いと思いますが、糖尿病予備群である耐糖能異常の段階で適切な食事・運動療法・投薬治療を行えば、コントロールすることができる病気です。
 糖尿病は放っておくと腎臓の病気や神経、血管の病気を誘発することもある怖い病気です。
 健康診断等の血液検査で異常が認められたら、まずは受診されることをお勧め致します。



 

 高血圧には2種類あり、他に原因がないものを『原発性高血圧症』、他に何らかの原因があって血圧が高くなるものを『二次性高血圧症』と呼びます。
 『二次性高血圧症』であれば、その原因となっている病気を治療する必要があります。
 『原発性高血圧症』の場合、『降圧剤』と呼ばれる血圧を下げるお薬を飲んで頂くことになりますが、降圧剤にも様々な種類がありますので、自身の症状に合ったお薬を服用する必要があります。
 精密な検査と経験豊富な医師の診察において判断させて頂きますので、血圧が高いと指摘された方、また高血圧症かどうか不安な方は、まずはご相談ください。





 高脂血症とは血液中の脂質が増え過ぎてしまう病気のことです。
 原因には遺伝的な素因もありますが、過食・高脂肪食・運動不足などの生活習慣やストレスが関係していると言われています。
 高脂血症には自覚症状がありませんので、放置してしまう方も少なくありません。
 しかし、増えた脂質が血管の内側に溜まって動脈硬化になると、心筋梗塞や脳梗塞の原因となってしまう怖い病気でもあります。
 食事内容や運動等の生活習慣を見直し、適切な投薬治療を行えば改善する病気ですので、脂質異常を心配されている方は、是非一度受診されることをお勧め致します。






 当院は慢性疾患に対し、豊富な経験を持つ専門医が多数在籍しています。
 適切な投薬管理ときめ細やかな生活指導を行い、患者様と信頼関係を築きながら安心して相談のできる『かかりつけ医』を目指しています。
 また、地域の医療機関と緊密なネットワークを構築していますので、さらに高度な医療が必要な場合には他の医療機関と協力しながら最適な治療をご提供できる体制となっております。
 しらかわ診療所は消化器内視鏡分野だけではなく、慢性疾患のフォローアップを初め、何かあればご相談して頂ける、地域に密着し患者様に寄り添った『患者様のための医療』を提供できる診療所を目指しています。